今回の悩みの主人公は、音楽サークルに所属する大学三年生。
彼女は、100名規模、学習院大学でも最大規模の音楽サークルの幹部としてがんばっています。が、思ったとおりにメンバーが動いてくれずに悩んでいます。 連絡しても聞いてもらえない。支払いなどの期限が守られない。問題をおこす人たちがいる。そんな複合的な悩みを抱えており、二人の仲間とともに登壇してくれました。 この悩み、ある程度の規模を超すとあまり前のように出てくるものだよね。 普通の組織の常識だと、賞罰でコントロールする、罰則を厳しくするなどの回答となると思いますが、みんなには「そこをぜひヒトヒネリしてほしい」と思いつつ講義を進め、とても多様な意見が出てきました。ありがとね。 「リーダーシップ」講義は こちら 06. 教育と効率のジレンマに悩む 05. トップダウンから、ボトムアップへ 04. 組織内の温度差を解消したい 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい
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今回の悩みの主人公は、パン屋さんでバイトする大学三年生。
彼女は、20名弱のバイトのリーダー格。バックヤードで片付けなどをこなすチームのリード役です。 コスト削減のために研修がなくなったため、きちんと仕事を学んだ古株と、すぐに現場に投入される新しいメンバーの間で、能力ギャップが大きくなってしまいました。 古株と新人は一緒のチームになりますが、時間どおりに終わらせて帰りたいので、なかなか新人教育に手がまわらず、古株メンバーが多くの仕事をこなしちゃってるのが実情です。 先生になってほしい有能な人には仕事が集中してしまい、新しい人の教育ができない。どんどん忙しさに格差が出てきて、優秀な人も新人もモラルが同時に下がってゆく。とりあえず現場は回っているので、管理者は大きな問題とは捉えずに、根本的な打ち手がないまま状況が悪化してゆく。 典型的な「効率と教育のジレンマ」ですね。 今回は、アルバイトたちだけで完結できる解決策を考えてもらいましたが、ずいぶん多くのクリエイティブなアイデアが出て、またも掲載したコメントシートは20枚近くになってしまいました。みんな多様な解決策を考えてくれてありがとね。 来週は学祭でおやすみです。また再来週に会いましょう! 「リーダーシップ」講義は こちら 05. トップダウンから、ボトムアップへ 04. 組織内の温度差を解消したい 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい 今回の悩みの主人公は、80名いる某部活に所属する大学三年生。講義に出るということで部活に所属する3名も一緒に登壇し、組織改革の悩みを話してくれました。
コメントシートを書いてもらった7月から、いろいろ部活内で話が進んでいたようで、三年生の間ではすでに改革意欲が生まれ、一体感もでてきたとのこと。 そこで講義では、より具体的に、トップダウンからボトムアップに、下級生も巻き込んで組織を改革していくためのアイデアをいろいろ考えてもらいました。 話をきくと、他大学の部活と違い、顧問やコーチに頼らない「学生主体での運営」をポリシーとしていること、また「5年、10年先に強い部になるために今年何をすればいいのか」という長期的な視野をもった部運営を目指していることなど、とてもユニークで、個人的にも応援したくなるナイスなチームでした。 では、また次回。みんなのクリエイティブな解決アイデアを楽しみにしてるね。 「リーダーシップ」講義は こちら 04. 組織内の温度差を解消したい 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい 今回は、学習院でも知名度の高い大きな委員会のお話です。
悩みの主人公は、副委員長を務める大学三年生の女性。彼女は幹部として150人の組織をリードしていますが、組織内にある温度差に悩まされています。ワークやイベント、さらにその準備や片付けといった裏方作業において、率先して関与してくれる人が少ないという悩みです。 社員に給与を支払っている企業と異なり、学生組織は基本的にすべてボランティア。したがって強制することができず、ある意味ではビジネス以上にリーダーシップを発揮しにくい側面があります。 今回は彼女の応援団として同じく幹部が一名、さらにたまたま講義を受講していたので委員長と幹部にも急遽登壇してもらい、四人から具体的なお話をもらいながら講義を進めました。 90チームから上がってきたLINE投稿も多様性にあふれてて素晴らしかったけど、あわせて受講生一人ひとりのコメントシートにもよいアイデアや心のこもった内容が多く、厳選しても10枚以上になってしまいました。講義スライドの最後に挿入してますので、ぜひ見てくださいね。 では、また次回。みんなのクリエイティブな解決アイデアを楽しみにしてるね。 「リーダーシップ」講義は こちら 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい 今回の悩みの主人公は、某部活の幹部としてがんばっている大学三年生。
彼は幹部五人とともに、70名と大きな部活をリードする立場にいます。とても真摯に部の運営に取り組んでいるのですが、一部の部員からの不平不満や陰口が耳に入ることがあり、心を痛めています。 彼のロールモデルは二年先輩の部長。一年生のときに太陽のように見えた部長と比較すると劣っているように感じられてしまい、デールカーネギー「人を動かす」なども読んで、リーダーのあり方なども勉強している、とてもまじめな学生なのです。 今回の悩みも、リーダーの立場、不平不満を言う部下の立場、それぞれに共感してもらいながら、90を超えるチームから解決策を提案してもらいました。 人間的でリアルな悩みだったこともあり、とても多様でいいアイデアが多かった。後期のリーダーシップ講座もだんだん波に乗ってきたかな。 では、また次回。みんなのクリエイティブな解決アイデアを楽しみにしてるね。 「リーダーシップ」講義は こちら 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい 今回の悩みの主人公は、某飲食チェーン店で働く大学三年生。
彼は二人の社員のもと、40名ほどのアルバイトを束ねるバイトリーダーとして働いていますが、決められたシフトがなかなか守らないという悩みを抱えています。 バイトのシフトは、個人の能力や相性を配慮して万全の顧客サービスを提供できるように考えられているので、直前にメンバーが変わると、顧客サービスの質が低下したり、特定の人に大きな負担がかかってしまうからです。 一方、バイトの立場で考えると、そもそも「シフトを一ヶ月前に提出する」というチェーン店の決めごとがかなり厳しく感じます。講義やゼミ、部活など、優先せざるを得ない予定が入ることもままあり、シフトの穴をあけないように、友人に入ってもらっているのです。 主人公の悩みは、ルールを決めるべきか。それによる弊害はないか。つまり、多くのリーダーが抱えている「自由と規律のジレンマ」と言えるでしょう。講義の途中では、ルールや賞罰における注意点について触れ、みんなのアイデアをバックアップしました。 今回も、93チームから実に多様なアイデアが出て、解決の糸口が見つかったようです。学生たちの意見や講義の感想、さらに主人公のコメントまでスライドを入れてあるので、ぜひ参考にしてみてください。 では、また来週に。 「リーダーシップ」講義は こちら 01. 共感される目標を設定したい 後期「企業経営とトップマネジメント」は、がらっと模様替え。
前期は座学中心の「マネジメントを学ぶ講座」でしたが、後期はワークショップ形式で「リーダーシップを学ぶ講座」へと変わります。そのため、同一の講義ですが、このブログにおいてはカテゴリを "Leadership" に変えて投稿しますので、あしからずご理解を。 今回の悩みの主人公は、山岳部に所属する大学三年生。講義をとっていない文学部の主将までつれてきてもらって、二人で登壇。部活メンバーの気持ちをひとつにするために「みんなで共有できる目標を設定したい」という思いを問いかけてくれました。 実はこの講義をするにあたって、僕にもひとつの悩みがありました。それは受講者数の問題です。初年度の2016年度は約70名、去年は約150名。それが今年は約330名で93チームにもなる学生たちと、LINEグループでリアルタイムに対話をしながら、みんなの意見を集約し、山岳部の悩みを解決できるのか。正直なところ、講義をするまで当たってくだけろの気分でした。 でも、おかげさまでなんとか初回は無事終了し、主人公にとっても満足のいく結果になったようです。ホントによかったです。安心しました。でも、まだまだ改善したいところはいっぱいある。次回はもっといい学びの場にするからね。 なお、リーダーシップ講義のスライドでは、最後に「講義を終えて」というチャプターを加えて、参加した学生や当事者の生の声も含めてみました。 では、またー。 2018年度 学習院大学における斉藤徹の講義体系
早いもので、学習院大学で教壇に立ってからもう3回目の春を迎えました。講義スライドを制作する時間をつくるために、それまで好きだったお酒もきっぱりやめて、全力投球で授業に取り組んできた2年間。ようやく講義全体を体系づけることもでき、自分のなかで納得できるレベルになりました。 このプログ "JOIN THE DOTS" は、学習院大学における僕の講義をオープンにする試みです。ブログの主な目的は学生への講義内容のシェアですが、アカデミー界の方はもちろん、ビジネスパーソンの方も含めて、出典元のみ記載いたたければ、スライドを自由にご利用くださって結構です。 ちなみに、僕が受け持っている講義は、前期で週5コマ、後期で週3コマ。すべて90分授業。「経営入門演習」をのぞくと、高学年のみが受講できる「経営学特殊講義」という選択科目です。
すべての講義で、LINEグループをフル活用します。何百名も入る大教室でも、みんながLINEでつながり、投票したり、質問したり、発表したり、それに応えたりしながらコラボ学習するスタイル。2年間トライ&エラーを繰り返して、風変わりなアクティブラーニング空間を創り上げてきました。 特に大切にしているのは、学生一人ひとりと、人間としてリスペクトして向き合うこと。すべての学生には「何か困ったことがあれば、いつでもなんでも連絡ちょうだい」と伝えており、実際に数百人の学生たちとLINEでつながり、日常的に交流しています。 僕は客員教授なのでゼミは持てませんが、うれしいことに講義を受講した学生たちが自主的に集まりはじめ、2016年8月に「イノベーションチームdot」ができました。単位もつかないのに毎週2回の定例活動などが開かれるなど、驚くほど活発な学生組織です。今や50名を超え、なんと2017年5月には株式会社にもなりました。このdot活動は、僕にとっての生きがいです。これを読んだ学生でdotに興味ある人、いつでも僕に連絡ちょうだいねー。 それにしても、ブログ書くのはホントひさしぶり。毎日のように投稿していた「in the looop」を株式会社ループス・コミュニケーションズのオウンドメディアに移行して以来だから、個人では5年ぶりぐらいにオンラインで筆をとります。老骨にムチをうってもしょうがないので、無理をせず、自然体でいきたいと思っています。 これからどうぞよろしくお願いします。 |
著者ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。 アーカイブ
8月 2021
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