僕が学習院大学の教壇に立ち始めたのは2016年4月。
ビジネスで学んだ経験を若者たちに伝えようと、僕はめっちゃ気合い入れてました。学生時代から深酒一本槍だった僕が、その4月1日からピタッと禁酒した(今も続いてます😁)のがその証拠。それで時間をつくり、講義の構想やスライドづくりに励んだのです。 でも現実は厳しかった。。。ビジネスマンはつまらない話でも30分は聞いてくれますが、学生は5分で寝ます。それも机の上に突っ伏し寝。よくてもスマホいじりです。「うわー、やばいところに来た。このままじゃ、すごくつらい3年間になってしまう😭」 でもその時、僕は本質的なことに気がつきました。「あれ、よく考えたら、僕は学生のことをなんにも知らない。彼らは今まで何を学んできたのか。もしくは学んでいないのか。何に興味を持つのか。なんにも知らない。経営の先生として呼ばれていながら、商売の基礎ができてないじゃないか😂」 そこで、僕は次の講義で学生たちに「どう教えていいか、僕に教えて!」とお願いしました。すると二人の学生(るちゃんとみのりちゃん)から「助けてあげます!」とコメントが!そして彼女たちの知恵をもらいながら講義をつくりはじめたのです。(下の写真) この体験が "JOIN THE DOTS"、このブログの起点となりました。 さて話はそれましたが、学生たちとどんどん仲良くなった僕は、もうひとつ講義で提案してみました。「あのさー、サッカーをいくら体育の授業で学んでも、全国大会にはいけないよね。やっぱ本格的な部活をしないとね。ビジネスも同じなんだよね。もし本気でイノベーションを起こしてビジコンとか起業とかにチャレンジしたい人がいたら、単位はつかないけど、一緒にやらない?」 僕のそんな無謀な呼びかけに、20名を超える学生が賛同してくれたのです。それが自主ゼミみたいな学生団体「イノベーションチームdot」、最初の一歩でした。 それから早2年。ずいぶんといろいろありましたが、今やdotは、他大学(青学、慶応、早稲田、理科大)学生も含めて、80名超が参加する学生団体になりました。さらにビジネスを実体験すべく、二人の学生が代表となって株式会社化も実現。企業とコラボも始まっています。創業から「ティール組織」の方向性を持ち、それがうまく機能している、とても珍しい組織体でもあります。 さて、このチームがどんな組織なのか。どんなメカニズムで動いているのか。なぜ学生たちは単位もつかないのに自ら参加し、それまで興味を持てなかった学びに熱中していくのか。この夏休みの期間を使って「dotとはいかなる組織なのか」をお伝えしたいなと思ってます。 ずいぶんと長くなりましたが、まずは「dotとは何か」を端的に知っていただくために、2018年5月の新歓イベントで、新たにdotに興味を持ってくれた大学生に対してお話した「イノベーションチームdotへようこそ」のスライドを公開するところから始めますね。 ちなみに、学習院大学広報サイトに、dot代表であるトミーが記事を投稿していますので、それもあわせてお読みくださいませ。すこし不思議な、学生チームの物語です。 【学習院TIMES】 学習院大学に入学して、私の人生を変えた出来事 (冨田侑希) http://www.yomiuri.co.jp/adv/gakushuin/opinion/op098/page_01.html
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著者ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。 アーカイブ
8月 2021
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