目標や計画を立てたときは気合い入ってたのに、思い通りにいかなくて、いつしか重荷になってきて、、、つらい、わたしってだめ、めちゃ落ち込む。みたいなこと、ありませんか? プランを考えた直後は「成長してる自分」を想像して、めっちゃワクワクしてるんですよね。でも、結局「理想」と「現実」のギャップを埋められず、結局は自己嫌悪で終わってしまう。こんな悩みを抱える人は多いかもしれません。 経営学者のピーター・センゲは、経営学の名著『学習する組織』の中で「ビジョンこそ、組織や個人が進化するための推進エネルギーである」とし、ビジョンの大切さを説きました。 絵で書くとこんな感じ。輪ゴムをはさんで、上がビジョン、下が現実。その間に引っ張りあう緊張状態(テンション)が生まれ、それが行動するためのエネルギーになる、という考え方です。 「理想と現実のギャップ」があることは素晴らしいこと。なぜなら、そこに「自分を成長させてくれるヒントとエネルギー」がつまっているから。そのような緊張状態を創造的なエネルギー源としてポジティブに捉える態度を、センゲは「クリエイティブ・テンション」と表現しました。 でも、現実には、なかなかそうはいきませんよね。 相手があるような仕事だとなおさらです。 例えば、課長があなたに大切なイベントのリーダーをまかせたとしましょう。あなたは気合いをいれてチームの目標や計画を考え、メンバーとともにプロジェクトをはじめますが、すぐにいろいろな問題がおきてきます。 計画しても、メンバーが自発的に動いてくれない。 集客も予定通りにいってない。ガラガラかも。どうしよう。 やばい。このままだと大変なことになる。 こんな時、あなたならどんな気持ちになりますか? ほとんどの場合は「理想と現実のギャップ」にショックを受けて、感情的な態度をとってしまうのではないでしょうか。センゲは、そのような態度を「エモーショナル・テンション」と呼び、学習の妨げになると注意を喚起しました。 例えば、こんな反応です。 物事がうまく行かない時に「エモーショナル・テンション」に落ち込むと、ほんとうにつらい精神状態になっていきます。僕もそうだし、誰しもが経験あることだと思います。 こんな時、わたしたちはどうすればいいのでしょう? 僕は、次の5つのステップで、この「エモーショナル・テンション」を「クリエイテイブ・テンション」に切り替えるよう心がけています。 ① 自分の不機嫌さと、そのの原因に気がつく この状態になると、仕事を離れても気分の切り替えができず、気持ちが塞いでしまうことが多い。ご飯食べても、人とあっても、なぜかブルーになったり、不機嫌になったり。そんな時の最初の一歩は「自分の不機嫌さ」に気がつくこと。そして、自分の心を内省して、無意識の中でうごめくイライラの原因「理想と現実のギャップ」を発見することです。 ② 今の自分、今の状態を、そんまんまに受容すること イライラのことを見つけたら、次に自分に優しくなること。だって、今の自分や現実を直ちに変えることは、きっとお釈迦様でもできません。だから、無理に現実を変えようとは考えず「これがわたしだし、これが現実。今はこれでいいんだ」と、無条件に受容してあげる。そうすると自己否定がとまり、ちょっと気持ちが楽になります。 ③ 結果ではなく「学習にこそ価値がある」と意味づけを変える 目の前にある現実と理想とのギャップは「学習するためのエネルギーであり、自己成長のためのチャンス」なんだと、現実をとらえ直してみる。「現実そのもの」ではなく「現実に対する「自分の中の意味づけ」を変えてみる。ここがターニングポイントです。 ④ 今、目の前にあることに集中する 今の現実を学習のチャンスととらえたら、あとは 自分の持つ心理的エネルギーを100%、今に集中する。心のカメラのピントを、今この瞬間にぐっとフォーカスするようなイメージを持つといいと思います。すると、自然と「過去への後悔」と「未来への不安」という、自分を苦しめる悩みの素が頭の中から消えてゆき、ポジティブな気持ちが復活してきます。 ⑤ 自分の持つ創造性を発揮する ここではじめて、今まで自分がたどってきたプロセスを客観的に振り返り、未来をよりよくするヒントを探します。自己否定は、学習にはマイナス効果しかないのでご法度です。効果的なのは、同じ環境の友人がいると想像し、友人の相談にのるイメージを持つことです。(自分のことになるとだめになっちゃうメカニズムを「ソロモンのパラドックス」といいます。これはまた別の記事で) そこで学びのタネを発見したら、未来をつくるアクションをクリエイティブに考えてゆきます。自分の悩みを打ち明けて、チームの仲間に相談するのもいいでしょう。 このプロセスを体得できると、常に 自分の持つ潜在能力を100%活かす ことができるようになります。 結果はどうでるかわからないけれど、少なくとも自分のできるベストの結果を出すことができるし、最高の成長を得られます。そして多くのケースでは、あなたのポジティブな態度に対して、まわりから称賛の目で見られるようになるでしょう。 これが「クリエイティブ・テンション」のつくりかたです。 これができると、ほんとうに人生が変わります。 ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。 きっと、今日よりいい明日が待ってますよ😊 【今日のまとめ】
1. 理想と現実のギャップは、自分自身を成長させる創造的なエネルギーである。 2. 感情的にならず、創造的な態度を身につけるられると、人生が大きく変わる。 3. そのためには、現実を変えようとせず、現実に対する意味づけを変えること。 4. そうすると、今に集中できて、今の自分にできるベストな結果を生み出せる。 5. 大切なのは学習と自己成長。結果はあとからついてくるので、気にしない。 ■ 幸せ視点の経営学を日常に活かすシリーズ ・ 落ち込むか、楽しむか、それが人生の分かれ道 ・「売上を求めると、売上は逃げていく」の法則 ポジティブな態度を身につけたい。さらに、現状をよくするための、もっと具体的な解決策を学びたい。そういう方は hintゼミ へどうぞ。
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学習院大学の講義が終わっでブログが途絶えていたので、これからは趣をかえて「幸せ視点の経営」や「業界破壊企業」について、ノート感覚でブログしていこうと思います。 はじめの一歩は、幸せ視点の経営に対する、根本的な疑問から。 「幸せ視点の経営」というと、反射的にいただくのが「でも、売上や利益は大切ですよね」という質問です。売上や利益は大切。それに反対する人はいないし、僕も心からそう思います。売上や利益がないと、会社は持続することができないからです。 経営者の考え方を「お金視点」と「幸せ視点」とわけて、その特徴をまとめてみました。ほとんどの企業は「お金視点」で経営してますね。株式会社の仕組み自体が「株主視点(投資家視点)」でつくられたものだからだし、上場して株主が強くなると、より短期的な利益を求められるようになるからです。 では「お金視点」で売上を必死に求めたら、ほんとうに売上は上がるのでしょうか。 商品やサービスをよくしたり、売れる仕組みをつくったりすることはもちろん大切。でも会社の実力以上に「無理にでも売上をあげたい」と思うのが経営者の常。そこで、細かく数値目標を立てて、それを達成しようとすることになります。 でも、僕はそういう過度な管理には反対する立場をとっています。 なぜなら、売上は求めると逃げてしまうものだから。 お客さんの立場になれば、わりと当たり前です。こちらの話を聞かずに契約を急ぐ営業マンからは逃げたくなっちゃうし、少なくとも「私、ずっとこの人から買おう♡」とは思わないもの。 それに、その営業マンこそかわいそう。課長から「予算必達だぞ!ギャップを埋めるプランを今日中に出せ!」なんて詰められたら、お客さんのことなんか考える余裕なんて1ミリもないからです。 結果を求めると、結果が逃げてしまう。 ここに経営の本質があるんじゃないかなと思ってます。 じゃあ、なんで管理者はそう思ってしまうのか。 それは、若いころの経験が生んだメンタルモデルが原因かも知れません。 毎日勉強すれば必ず成績はあがる。毎日トレーニングすれぱ必ず身体能力が高まる。自分を律することができる成績優秀だった人ほど、出世して管理職になる傾向があります。そして、みずからの成功体験から「組織も厳しく律すれば成果を出せるはず」と思ってしまうのでしょう。 でも「勉強や運動」と「営業」は根本的に違う。勉強や運動は「自分が頑張ればいいこと」ものだけど、営業は「人を相手にすること」であり、人には「心」があるからです。 人は誰しも「自分が主役の人生」を送っていて「自分の行動は、自分で決めたい」と思って生きてます。買えと言われれば買いたくなくなるし、売れと言われれば売りたくなくなる。したいことがあっても、無理にすすめられるとしたくなくなる生き物なのです。 だから、成果をあげようとすると、成果は逃げていく。 じゃあ、どうすればいいのか。それは「急がばまわれ」でいくことです。それをわかりやすく分解したのが、ダニエル・キムが提唱した「成功循環モデル」です。 こちらは「売上は求めると逃げてしまう」ことをあらわしたサイクルです。 無理に売上(結果)をあげようとすると、人への強制が増えていく。そのため、メンバーにストレスがかかり、人間関係が悪くなる。「結果だけあげればいいんだろ」ってことになり、それ以外のことに無関心になる。そういう組織はパフォーマンスが落ちるので、管理者の眉が釣り上がり、予算必達の圧力が強まっていく。地獄のようなサイクルです。 では、どうすれば「いいサイクル」を作れるのでしょう。それは、面倒でも「メンバーの人間関係」を高めていくこと。まずは対話から始める。リーダーが胸襟をひらいて、みんなで率直に話し合い、信頼関係を築く。すると前向きな気持ちになり、いいアイデアが生まれ、一人ひとりが自律的に行動するようになる。そういう組織はパフォーマンスがいいから、結果を出してさらに結束が固める。幸せなサイクルです。 これが、チームの成功を生むための「いいサイクル」です。 「幸せ視点の経営」とは、この成功循環モデルを基軸として、さらに、どうすればメンバーひとりひとりが仕事に熱中できるか、どうすれば息のあったコラボレーションが生まれるか、どうすれば個人のワクワクと組織の目標がひとつになるか、ということを一つずつ知見と技術に基づいて実現していく経営のことです。 ただし「幸せ視点の経営」は「お金視点の経営」よりむずかしい。それは人間に対する深い理解や、自分自身の人間的な成長、さらに動機づけや場の安全性を高めるための知見や技術の習得が必要となるからです。このあたりを話し始めると、延々と長くなってしまうので、次回以降のテーマとしましょう。(もっと知りたい方は こちら へどうぞ) 最後に、大切なことをひとつだけ。 やっぱり「結果」も「人間関係」も大切だから、両方とも同時に実現しよう。 と欲張るのは「ご法度」だということ。 そのふたつを同時に求めると、数値化されてわかりやすい「結果」の方が重視されて、必ず悪い循環に入っていきます。しかも、矛盾する指示による「言行の不一致」によって、リーダーの信頼は毀損することになってゆきます。 いや、そんな時間はない。もうほんとにギリギリのところなんだ。 その気持ち、痛いほどわかります。僕がほんとうにそうだったから。でも、そんな失敗経験が教えてくれたことは「無理に結果を出そう」とせずに「成功の循環をできるかぎり高速で回す」ことが大切だということ。 リーダーがメンバーに悩みを打ち明け、情報をオープンにして、彼らの意見を傾聴する。そして組織をよくするための第三案を熱意をもって話し合うこと。そこから起死回生のアイデアや、それを実現するためのチームの一体感がでてきます。この学びのサイクルを高速化するのです。 何度も何度も失敗して、熱いヤカンにさわって学んできた僕がいうのだから、間違いありません😁 リーダーは悩みをひとりで抱えるのをやめて、今からメンバーに話しかけてみましょう。きっとそこから、いい循環は始まります。 【今日のまとめ】 1. 結果をあげようとすると、結果は逃げてしまう。 2. 成功の循環を常に意識する。胸襟を開き、対話することから始める。 3. さらに「幸せ視点」の知見や技術を知ると、チームは萌えて自走する。 4. 二兎 (結果も人間関係も) 追う者は、一兎も得ず。 企業経営とトップマネジメントの後期は「リーダーシップ」を学ぶ講義。学生のリアルな「組織に関する悩み」をシェアし、受講者全員で問題解決をしていきます。 ① 毎回一人の学生に登壇してもらい、リアルなリーダーの悩みを話してもらう ② 受講生370名が、その悩みを解決するアイデアを考える ③ 途中で、僕から考えるためのヒントをお話する ④ 学生が解決アイデアをLINEグループに投稿する ⑤ その投稿を見ながら、登壇学生が「アクションしたいアイデア」を決める ⑥ アクションした結果を登壇して発表する 今回のスライドは後半4回分の講義 (問題を解決する 〜 循環をつくる)の内容をひとつのスライドにまとめてものです。学生の悩みとアクションプランをまとめたあとに、僕からのヒントをいくつか提示してます。 なお、この講義スライドは こちらのページ からダウンロードできます。 「企業経営とトップマネジメント」の「後期 リーダーシップ講義 その2」です。 企業経営とトップマネジメントの後期は「リーダーシップ」を学ぶ講義となります。毎回、学生のリアルな「組織に関する悩み」をシェアしてもらい、受講者全員で問題解決をするという内容です。流れは以下のとおりです。 ① 毎回一人の学生に登壇してもらい、リアルなリーダーの悩みを話してもらう ② 受講生370名が、その悩みを解決するアイデアを考える ③ 途中で、僕から考えるためのヒントをお話する ④ 学生が解決アイデアをLINEグループに投稿する ⑤ その投稿を見ながら、登壇学生が「アクションしたいアイデア」を決める ⑥ アクションした結果を登壇して発表する 今回のスライドは前半4回分の講義 (意味を共有する 〜 動機づける)の内容をひとつのスライドにまとめてものです。とりあげた学生の悩みは、典型的なリーダーシップのジレンマで、社会人とも共通するものですね。 スライド前半は「意味を共有する」、スライド後半は「動機づける」のチャートで、学生の悩みとアクションプランをまとめたあとに、僕からのヒントをいくつか提示してます。 ちなみに講義の最後にある動画は、僕が最も敬愛する経営者、本田宗一郎の素顔がわかるもの。もう何回見ても、痛快すぎて見飽きません。間違ったことを言わないよう慎重に発言するリーダーが増えている中、素顔をさらけ出す本田宗一郎の魅力は、より際立っているように感じます。 みなさんもぜひご覧ください! ちなみにこれは一部の抜粋版。1時間近いノーカット版はこちらです。 1982年 本田宗一郎 講演『行政改革』 https://www.youtube.com/watch?v=8gXajczE5sw なお、この講義スライドは こちらのページ からダウンロードできます。 「企業経営とトップマネジメント」の「後期 リーダーシップ講義 その1」です。 学習院大学の授業「企業経営とトップマネジメント」の後期、リーダーシップ講義のエッセンスを、80分の講義にまとめました。 コントロールできない時代に、リーダーはいかに人の集団を導けばよいのだろうか? これが、この講義のテーマです。 労働組合が経営陣に対抗するチカラを社員に与えたように、ソーシャルメディアは人々に「リーダーに対抗するチカラ」を付与しました。 ソーシャルシフトした時代に生まれた若者たちは、自分たちが持つ連帯力を知っており、「ポジションパワー」に基づく理不尽な統制に耐え忍ぶことはなくなりました。多くのY世代は反抗し、多くのZ世代は逃げ出します。 彼ら若者にとって「なにをするか」よりも「なぜするか」のほうが大切なのです。古くは「サーヴァントリーダー」新しくは「オープンリーダー」と呼ばれるリーダーシップスタイルが、オプションではなくマストになったということです。 コントロールすることなく、いかに組織の成果をあげて、目標を達成すればよいのだろうか。このリーダーの深き悩みに答えるべく「新しいリーダーシップの役割」を4つのステップにわけて、リーダーシップの技術を総まとめしてみました。 なお、この内容は hintゼミ、五日目の講義です。 受講者の方には、講義補足資料や講義動画も公開されます。 hintゼミの関連記事は こちら です。 ・四日目講義「共感を育む対話の技術」 ・三日目講義「人のつながりの科学」 ・二日目講義「ずっと続く幸せを探して」 ・一日目講義「楽しく役立つ経営学」 ・いろんな発想法を集約した、ひらめきを生むクエスチョン ・大学の経営学講義を社会人向けに超圧縮した「hintゼミ」10月からはじめます ・2019 Discurptor50と連動した「hintフレームワーク」を公開します ・2019 Disruptor50資料の総まとめ また、この資料を含む hintゼミの教科書は、会員ページ(無料) からダウンロード可能です。 (順次アップデイトしていきます) 僕がもっと敬愛する経営者、本田宗一郎。 冒頭の言葉は、本田技研がまだ二輪メーカーで自動車すらつくっていなかった1958年、のちにホンダF-1チーム監督になる中村良夫氏に、F-1挑戦への想いを伝えた本田宗一郎の名言だ。 彼はまさに個性の塊で、そのリーダーシップや人間性を誰も真似することはできない。ことかように、リーダーシップとは自らの個性をもとに、経験の中で持論を重ねていくものだと思う。 僕自身も29才から約30年近くにわたり、ベンチャー企業の社長を努めてきた。ごたぶんにもれず、社長業においてヒトやモノ、カネの悩みが尽きることはない。それでも数多くの経営危機を乗り越えたことで、ここ数年はリーダーの悩みからほぼ開放され、幸せな毎日を過ごしている。(詳しくは弊著「再起動 〜 リブート」をどうぞ) さらに学習院大学の客員教授に就任することになり、現実の学生の悩みを取り上げる「リーダーシップ講義」を通じて、実に多様なリーダーの悩み、それに対する知見やノウハウを得ることができた。 この資料は、経営者としての実践や三年間の講義で積み重ねてきた「リーダーシップの技術」を集大成したものだ。前述した通り、リーダーシップは極めて個性的な能力であるため、あえてスタイルには言及せず、6つの分野にわけて、今のリーダーに望まれる知見やノウハウに焦点を当てている。 以下でスライドは閲覧できるほか、Downloadページでダウンロードもできる。 また、前述の講義「企業経営とトップマネジメント(後期)」では、毎年、学生の「リーダーとしての悩み」を取り上げてみんなで考えるワークショップをしているが、2018年版のサマリー資料もあるのでご興味ある方にはあわせて参照いただきたい。 「リーダーシップ」講義は こちら 10. 上下の板挟みで悩む 09. 新人がすぐやめてしまう 08. 対話が苦手、でも積極的になりたい 07. 無関心層や問題層に悩む 06. 教育と効率のジレンマに悩む 05. トップダウンから、ボトムアップへ 04. 組織内の温度差を解消したい 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい 企業経営とトップマネジメント、後期12回をかけておこなったリーダーシップ講座の成果を「みんなで創るリーダーシップ2018」としてまとめました。最後に付記した「サーバントリーダーシップ論」も含めると300ページを超える内容になりました。
ベースとなった「リーダーシップ講義」の流れは以下のとおりでした。 ① 毎回一人の学生に登壇してもらい、リアルなリーダーの悩みを話してもらう ② 受講生330名が約90チームにわかれて、その悩みを解決するアイデアを考える ③ 途中で、僕から考えるためのヒントをお話する ④ 各チームがアイデアをLINEグループに投稿する ⑤ 全チームの投稿を見ながら、登壇学生が「アクションしたいアイデア」を決める ⑥ アクションした結果を登壇して発表する とりあげた学生の悩みは、典型的なリーダーシップのジレンマの2/3をカバーしており、社会人ともほぼ共通するものです。 ・すべてのリーダーは悩みを抱えていること ・それは解決可能であること ・実際に行動している頼もしい若者がいること 講義を通じて、これらを体験から感じてもらえればうれしいな。 この資料には、実にリアルな10人の悩みに、90もの多様なチームが考えたアイデアがつまっています。また最後には「サーバントリーダーシップ」についてまとめを入れました。必ずや、今後の人生にプラスになるものと思います。 これからも、悩みや壁にぶつかったら、ぜひこのブログを読み返してください。ここに解決のヒントがきっとあります。それでも解決できなかったら、いつでも遠慮なく僕あてにLINEをちょうだいね。僕はいつでも君たちを応援しています。 「リーダーシップ」講義は こちら 10. 上下の板挟みで悩む 09. 新人がすぐやめてしまう 08. 対話が苦手、でも積極的になりたい 07. 無関心層や問題層に悩む 06. 教育と効率のジレンマに悩む 05. トップダウンから、ボトムアップへ 04. 組織内の温度差を解消したい 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい 学生の悩みを取り上げて、新しいリーダーシップを考えるシリーズ。
最終回の主人公は、企業のサンプリングプロモーションを行う大学三年生です。 彼女は一年のときからこの仕事をはじめて、今では東京エリアの21人の中でも三番目の古株となりました。でも年上の4年生たち、年下の1,2年生の両方から頼りにされる存在となっており、間にはさまれて気苦労がたえません。 ビジネスでいえば、上と下から挟まれる中間管理職の悩みです。上下の対立関係のなかで、先輩とも後輩ともいい関係でいたいという思いが、彼女の立場を複雑にしています。 今回は最後の悩み編ということもあり、人間関係の悩み全てに通じるアルフレッド・アドラーの心理学、それにエーリッヒ・フロムの愛についての哲学をひとことアドバイスとしてお話した上で、各チームからの提言をもらいました。 さて、来週、再来週は、今まで発表してくれた10名からのフィードバックです。 登壇してくれたみんながどんな成長を見せてくれるのか、とても楽しみにしています。 「リーダーシップ」講義は こちら 09. 新人がすぐやめてしまう 08. 対話が苦手、でも積極的になりたい 07. 無関心層や問題層に悩む 06. 教育と効率のジレンマに悩む 05. トップダウンから、ボトムアップへ 04. 組織内の温度差を解消したい 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい 今回の悩みの主人公は、カフェで働く大学三年生。
彼女は社員学生バイト10名強のリーダー格として働いています。大学一年生からこのバイト一本で来ましたが、就活の季節に入り、そろそろ引退を考えるタイミングになりました。でもひとつ心配があります。新しい人が定着せず、育っていないのです。 職場の人たちは社員さんも含めて仲良しでいい雰囲気だけど、なぜか新しく入る人が、安定せずにやめてしまう。新人が残ってもらい、お店の中核として成長してもらうためにはどうしたらいいのでしょう? そもそも「若い人は我慢できない」「ちょっと厳しくするとすぐやめる」という声をよく聞きますが、今回のケースもそれが原因なのでしょうか。今の若者に定着し、本気になってもらうにはどうしたらいいのでしょうか? 今回は、そんな基本的なところから、学生のみんなと考えてみました。 「リーダーシップ」講義は こちら 08. 対話が苦手、でも積極的になりたい 07. 無関心層や問題層に悩む 06. 教育と効率のジレンマに悩む 05. トップダウンから、ボトムアップへ 04. 組織内の温度差を解消したい 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい 今回の悩みの主人公は、小規模な部活に所属する大学三年生。
部員13名の小規模ながら、毎日3時間も練習し、インカレ直前の好成績でがんばってる部活の副将。彼の水球への情熱は半端なく、それだけに孤高の存在になりがちです。 責任感が強いだげに、厳しさが全面に出て、部活に楽しさを求める人たちとコミュニケーションも途絶えがち。そんな彼の悩みの解決策を、300名のクラス全員で考えてみました。 考えるヒントとして、成功循環モデルや関係の質の高め方、ロサダライン、ミラーニューロンなど、コミュケーションの大切さ、それに人と心を通じるためのヒントもいくつか取り上げ、最後には、はじめに「自らが愛を選択する」ことの大切さもお話しました。 なお、今回は、僕の講義を受けてみたいとツイートしてくれた、鳥取大学の西岡くんも講義に参加してくれました。夜はチームdotのメンバーと歓迎の飲み会。こうやって、志ある若者がつながり、動き出していくさまを見ると、心から幸せを感じます。 「リーダーシップ」講義は こちら 07. 無関心層や問題層に悩む 06. 教育と効率のジレンマに悩む 05. トップダウンから、ボトムアップへ 04. 組織内の温度差を解消したい 03. 不平不満や陰口がつらい 02. 自由と規律のジレンマに悩む 01. 共感される目標を設定したい |
著者ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。 アーカイブ
8月 2021
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