2018年4月12日 「企業経営とトップマネジメント」第1回 オリエンテーション
講義初回のオリエンテーション。「学ぶ意味」「学び方」「学ぶ内容」を伝えます。 この講義は、唯一の通期クラスです。前期は過去から未来にいたるまで幅広い経営学を学び、後期は学生の組織の悩みをクラス全員で解決するリーダーシップ実習を行います。5月31日〜6月14日の三回は昨年に続き「CSVコンテスト」、外部講師を迎えて学生と企業のCSVコラボを考える場にします。 前期講義のポイントは「経営の過去、現在、未来」です。 ・始め四回は過去。経営史を「数字(マクロ)と心(ミクロ)、2つの視点」で追いかけます。 ・続く四回は今。「CSV」と「ソーシャルシフト」というキーワードをコアに実習します。 ・最後四回は未来。「ティール理論」を核として、多面的に未来の経営を考えます。 講義を通じて「なんだ、経営学ってめちゃ面白いじゃん」と思ってもらうのが目標です。 場所は300名はいる西二号館の大教室302号室で、2017年の受講者は165人です。大きなクラスになるほど学生との距離が離れ、学びや交流が薄まってしまうので、2018年は全面的に「LINEグループ」を活用したアクティブラーニング講義として設計し直します。 特に、後期の「リーダーシップ実習」は、クラス全体が緊密につながり、受講者全員で君たちが抱えるリアルな組織の悩みを解決する講座です。無味乾燥な大教室を、楽しく熱中できる学びの空間にいかに進化させるかが僕の課題。どうやって学生たちを驚かせようか。今からワクワクしながら作戦を考えてます。 「企業経営とトップマネジメント」講義は こちら
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2018年4月10日 「企業経営とソーシャルキャピタル」第1回 オリエンテーション
講義初回のオリエンテーション。「学ぶ意味」「学び方」「学ぶ内容」を伝えます。 この講義のテーマである「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」は、いい人間関係が組織において重要な資本になるという考え方です。ヒューマンキャピタルが「人そのものを資本」と考えるのに対して、ソーシャルキャピタルは「人と人とのつながり (信頼関係や規範、ネットワーク) を資本」と捉えます。 インターネットやソーシャルメディアにより生活者一人ひとりのパワーが格段にたかまった現在、経営の力点は個人からチームにシフトしており、経営学においても特に注目されている分野のひとつです。 僕の講義では一番人気で、去年は273名の学生が受講してくれました。そのため今年は学習院でも一番広い、460名も入る西五号館地下の大教室での講義となります。大きなクラスになるほど学生との距離が離れ、学びや交流が薄まってしまうので、今年は全面的に「LINEグループ」を活用した講義として、全面的に設計し直します。 講義のゴールは「ソーシャルキャピタル」を深く探求するだけでなく、組織内でいかに良い人間関係を築き、コラボレーションを促進するか を体得すること。「ゴードンメソッド」や「学習する組織」といったメソッドを活用し、君たちが部活やサークル、バイト先ですぐに活かせる内容にしたいと考えて講義を設計しています。 僕を含めたクラス全員がLINEでつながり、随所にアクティブラーニングを取り入れることで、大教室でも楽しく熱中できる学びの空間を創出していきたい。若い君たち一人ひとりに、幸せに生きていくために大切な価値観やスキルを伝えたい。2018年、この講義における僕の目標です。 「企業経営とソーシャルキャピタル」講義は こちら 2018年4月9日 「起業論1」第1回 オリエンテーション
講義初回のオリエンテーション。「学ぶ意味」「学び方」「学ぶ内容」を伝えます。 去年まで「デザイン思考」や「リーンスタートアップ」などを組み合わせてワークショップを組み立ててきました。2018年はそれらをイノベーション創出手法「dotメソッド」として体系化しました。 今年からは後期「インキュベーション塾」と完全に連携させて、実質的に通年の講座とします。また僕の講義では初めてですが、40名の「人数制限」を取り入れることとしました。理由は、年間を通じたグループワークとなるために、グループ内で参加意欲に差があると不利になる学生がでてしまうためです。 言い換えると、2018年の「起業論1」と「インキュベーション塾」は、僕にとってゼミに相当する講座です。僕だけではなく、株式会社dot の役員である冨田侑希と井手崇偉がインストラクターとして参加し、丁寧に個別指導にあたる体制をとる予定です。 なにより、僕自身が参加してくれた一人ひとりの学生と向き合い、しっかりと相互理解を深めながら、大切にすすめていきたい。そんな思いをこめて、オリエンテーションの講義スライドも全面改訂してみました。 「起業論1」「インキュベーション塾」講義は こちら 2018年度 全講義共通して伝えるシェアドバリュー
僕は授業を「先生が知識や技術を教える場」ではなく「幸せに生きるための知恵を君たちとシェアする場」だと思って取り組んでいます。なので、すべての講義を通じて、折りに触れ、僕が大切にしている価値観をお話ししています。受け取り方は人それぞれですが、共感してくれた学生とは自然と会話する機会が増え、仲良くなっていくみたいです。 特に「企業経営とトップマネジメント」と「企業経営とソーシャルキャピタル」では、学びの締めくくりとして「幸せはどこから来るのだろう」という講義をし、最終回で僕の好きな映画「Happy」を上映します。 内的なゴールに向かい、今を大切に生きる。そんな価値観が世界に広まれば、おのずとみんなが幸せになり、さまざまな問題も解決にむかう。世界は平和になり、環境にやさしい社会が生まれてゆく。僕はそう信じて、いま教壇に立っています。 この価値観をそのまんまシェアしているのが、自主ゼミとして自然発生的にはじまった「イノベーションチームdot」です。dotでは、メンバーがびっくりするほど仲がよく、自発的に学びあい、それでいてお互いに切磋琢磨しあっています。チームのシェアドバリューこそが組織の根幹であるべきもの。そんな経営の真髄を、君たちが僕に教えてくれるのです。 2018年度 学習院大学における斉藤徹の講義体系
早いもので、学習院大学で教壇に立ってからもう3回目の春を迎えました。講義スライドを制作する時間をつくるために、それまで好きだったお酒もきっぱりやめて、全力投球で授業に取り組んできた2年間。ようやく講義全体を体系づけることもでき、自分のなかで納得できるレベルになりました。 このプログ "JOIN THE DOTS" は、学習院大学における僕の講義をオープンにする試みです。ブログの主な目的は学生への講義内容のシェアですが、アカデミー界の方はもちろん、ビジネスパーソンの方も含めて、出典元のみ記載いたたければ、スライドを自由にご利用くださって結構です。 ちなみに、僕が受け持っている講義は、前期で週5コマ、後期で週3コマ。すべて90分授業。「経営入門演習」をのぞくと、高学年のみが受講できる「経営学特殊講義」という選択科目です。
すべての講義で、LINEグループをフル活用します。何百名も入る大教室でも、みんながLINEでつながり、投票したり、質問したり、発表したり、それに応えたりしながらコラボ学習するスタイル。2年間トライ&エラーを繰り返して、風変わりなアクティブラーニング空間を創り上げてきました。 特に大切にしているのは、学生一人ひとりと、人間としてリスペクトして向き合うこと。すべての学生には「何か困ったことがあれば、いつでもなんでも連絡ちょうだい」と伝えており、実際に数百人の学生たちとLINEでつながり、日常的に交流しています。 僕は客員教授なのでゼミは持てませんが、うれしいことに講義を受講した学生たちが自主的に集まりはじめ、2016年8月に「イノベーションチームdot」ができました。単位もつかないのに毎週2回の定例活動などが開かれるなど、驚くほど活発な学生組織です。今や50名を超え、なんと2017年5月には株式会社にもなりました。このdot活動は、僕にとっての生きがいです。これを読んだ学生でdotに興味ある人、いつでも僕に連絡ちょうだいねー。 それにしても、ブログ書くのはホントひさしぶり。毎日のように投稿していた「in the looop」を株式会社ループス・コミュニケーションズのオウンドメディアに移行して以来だから、個人では5年ぶりぐらいにオンラインで筆をとります。老骨にムチをうってもしょうがないので、無理をせず、自然体でいきたいと思っています。 これからどうぞよろしくお願いします。 |
著者ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。 アーカイブ
8月 2021
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