2019年度、人のつながりを科学的に考える講座「企業経営とソーシャルキャピタル」がはじまります。 今年は、内容を全面リニューアルし、次のような構成でのぞみます。 ① ホップ 人のつながりやソーシャルキャピタルについての多様な知識を深める ② ステップ いいソーシャルキャピタルを創り出すための多様なメソッドを学ぶ ③ ジャンプ 社会課題や幸せの視点から、なぜソーシャルキャピタルが大切なのかを学ぶ 最後は、もう恒例となった、ポジティブ心理学をベースにした映画「Happy 〜 幸せを探すあなたー」を上映会です。 いい人間関係を生み出すメソッドは3つの視点でわけてみました。これも新しい試みです。 ① 個人視点 対人関係をよくするメソッド ② グループ視点 小さなグループにおいて、人のつながりをよくするメソッド ③ 組織視点 グループの集合体である大きな組織において、人のつながりをよくするメソッド ソーシャルグラフの考え方でいうと、①はノード、②はクラスター、③はシステムです。このあたりは第二回の「人のつながり講座」で考えていきます。 また、この授業の進め方には2つの特徴があります。 ひとつ目は、ペアトークなどアクティブラーニングを取り入れた授業であること。 このチャート (学生はLINE画面で伝えると、とてもはっきり講師の意図をイメージしてくれます!) で説明している通り、この講義では単に座学で知識を学ぶだけでなく、学んだことを深く理解するために、学生同士の会話を大切にして進めています。 ただ、400名を超える大教室でアクティブラーニングを効果的に実施することが、かなり難易度の高いことです。2016年度から数多くの試行錯誤し、ようやく大講義での双方向ノウハウを蓄積することができました。それもスライドの流れを見ていただければ、ご理解いただけると思います。 そして、二つ目の特徴は、LINEを使った双方向の授業であること。 このチャートにある通り、講義の途中で「自分ごと化」をうながすための質問を学生に問いかけ、リアルタイムに回答を画面に表示します。LINEの投票機能ですね。 そのために、講義履修者全体でLINEグループをつくっています。 一週間前から受講者が受講者を招待するという学生のつながり(ソーシャルキャピタル) により、クチコミでどんどんグループを広げていきます。現在グループの参加者は440名ほど。LINEグループにしてはかなり大規模ですね。 また、LINEは僕と学生の連絡網としても機能します。交通遅延などの遅刻や欠席報告、講義の質問や進め方へのリクエスト、ひいては就活などの個人的相談にいたるので、なんでも相談できる窓口として活用しています。 そんなことしてめちゃ大変じゃないのとか心配いただける方もいますが、手間はかかりますが、大きな混乱もなく、3年間とてもスムーズに活用できています。なにより学生から好評で、僕としても彼ら彼女らとの心理的な距離が縮まるのがとてもうれしいです。まあ、走りながら考えるのは、僕の起業家としての習性なんだと思います。 毎回の講義の流れは、このブログでオープンにしている「面白講義フレーム」を基本として設計しています。文科省が提唱している「主体的・対話的で深い学び」を実践するために考案した講義フレームです。 このあたりはブログ内「面白い講義で学生の目を覚まそう」講義にて詳しく解説してあります。資料はダウンロードもできるので、ご興味ある方はご参照ください。
また講義内で使っている動画は "Study" ページ にまとめてあります。この講義では、最後にTED「ロバート・ウォールディンガー 〜 人生を幸せにするのは何?最も長期に渡る幸福の研究から」を引用しました。 また、講義資料も "DOWNLOAD" ベージ からダウンロードできます。学習院大学の資料はページ下部にまとめてあります。 うれしいことに、今年も学習院大学で一番大きな460名入る教室が満席になりました!最後の一年、ひとコマひとコマ、心をこめて愛をこめて、みんなにお話していきたいと思います!
0 コメント
あなたのコメントは承認後に投稿されます。
返信を残す |
著者ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。 アーカイブ
8月 2021
カテゴリ
すべて
|