イノベーションを創発するにあたって、最新事例に触れることは重要です。 テクノロジーの進化が極めて激しいために、世界は一年で大きく変わってしまうからです。 特に、事業アイデアを発想する際には「急成長するユニコーン (時価総額10億ドルを超える大型ベンチャー) たちが、どんな課題や着眼点をもって事業を起こしたか」を学ぶことはとても大切です。 そこで、昨年に続き、放送局CNBCが2013年から毎年発表している「CNBC Disruptor50」の2019年版をベースに、最新のスタートアップ事情を調査してみました。 Meet the 2019 CNBC Disruptor 50 companies https://www.cnbc.com/2019/05/15/meet-the-2019-cnbc-disruptor-50-companies.html ディスラプターとは、読んで字のごとく「業界の破壊者」、すなわち、業界秩序や商習慣にとらわれずに、斬新なビジネスモデルやテクノロジーを市場に持ち込み、驚くべきスピードで顧客を獲得している企業です。 2019年に選出された50社の予想時価合計は2,600億ドル (うち36社は10億ドル超のユニコーン) であり、VCからの資金調達も460億ドルに達しています。なお、ディスラプターの選出方法はCNBCサイトに示されているので、以下に要約しておきます。
また、この「2019 CNBC Disruptor 50」の情報をベースとして、各ディスラプターの特性を独自に3つのタイプに分類してみました。
さらに、この3タイプに対して、「イノベーションのジレンマ」の提唱者として著名なクリステンセン博士が提唱した、2つのイノベーションタイプである「新市場型 (新価値創造型)」と「ローエンド型 (価格破壊型)」をかけあわせて、50社のディスラプターを6象限に分類してみました。 このような考え方で50社のディスラプターを分類し、各社の特徴をシンブルに「ユーザー」「解決したい課題」「新しい着眼点」としてまとめてみました。 この資料は、社会人向け講座「hint」のテキストとして、downloadベージ でいつでも閲覧できます。また 会員ページ(無料) ではダウンロードすることもできます。今後も、順次最新テキストをアップしていきますので、ご興味ある方はぜひどうぞ。 なお、2018年度のディスラプター50に関する記事はこちらです。ちなみに、2019年度、2018年度ともにベスト50にランクインしたスタートアップ企業は28社でした。 02. "2018 Disruptor50" 資料の総まとめ (2018) 01. 業界を破壊する新興企業トップ50 (2018) P.S. この記事「2019 Disruptor50」の内容と準拠した、新規事業アイデア発想手法「hintフレームワーク」の記事を投稿しましたので、ご興味ある方はご覧くださいませ。 ・2019 Discurptor50と連動した「hintフレームワーク」を公開します
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著者ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。 アーカイブ
8月 2021
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