2018年5月10日 「企業経営とトップマネジメント」第4回 数字か、人か (その2)
三回連続で、ビジネスと経営学の歴史を紐解いてゆく「数字か、人か」シリーズ。TBS名作ドラマ「半沢直樹」のモチーフを借りて、東京中央電気という架空の会社の歴史を追いながら、その背景にある経営学と結びつけてます。 今回は二回目。不確実性の時代に入り、企業間の戦いは激化してゆきます。「戦略」「戦術」が経営用語となり、有能な参謀としてボスコンやマッキンゼーのようなコンサルティングファームが台頭しました。 そして、アカデミー界のマイケル・ポーター、ビジネス界のジャック・ウェルチという二人のスーパースターが誕生し、戦略的経営は佳境を迎えます。「勝つことこそ善である」という経営思想が世界に浸透し、進化した科学的管理法がビジネスの世界の常識になりました。 心から数字に。冷戦も終結を迎え、世界にグローバル資本主義一色に加速してゆく。 そして次回、大きなカタストロフィーが世界に衝撃を与えることになります。 「企業経営とトップマネジメント」講義は こちら 03. 数字か、人か (1930年 〜) 02. 経営学の源流を学ぼう 01. 楽しみながら経営を学ぼう
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2018年4月26日 「企業経営とトップマネジメント」第3回 数字か、人か (その1)
今回から三回連続で、ビジネスと経営学の歴史を紐解いてゆく「数字か、人か」シリーズ。TBS名作ドラマ「半沢直樹」のモチーフを借りて、東京中央電気という架空の会社の歴史を追いながら、その背景にある経営学と結びつけてみました。 内容は、前回講義の中心だった「科学的管理法」と「人間関係論」のおさらいをした後に、マズロー、マクレガー、ドラッカー。自分のまわりの組織 (部活、サークル、バイト、ゼミ) への応用を考えてもらうことで、経営学を自分ごとしてもらえると思ってストーリーをつくったんだけど、どうだったかな。「もしドラ」みたいなイメージで経営学を身近に感じてほしいなと思ってます。 今回は1930-1960年代のドラッカーまで、自分ごととして体感してもらえたらうれしいです。 次回は1970年以降をおっていくからね。 「企業経営とトップマネジメント」講義は こちら 02. 経営学の源流を学ぼう 01. 楽しみながら経営を学ぼう 2018年4月19日 「企業経営とトップマネジメント」第2回 経営学の源流を学ぼう
前回のオリエン後半からはじまった「ターニャの起業物語」をベースに、経営学の源流である「科学的管理法」と「人間関係論」をできるだけリアルに体感してもらうことを目指してみました。どうだったかな? とかくつまらなくなりがちな経営学の講義。でも、ほんとうは、誰しもが悩む「組織の悩みを解決する素晴らしい知恵」が詰まっている学問です。僕はそれをみんなに「自分ごと」として感じてほしい。そこからすべては始まる。そう思ってストーリーを組み立てています。 「企業経営とソーシャルキャピタル」と同様に、こちらも受講学生全員がLINEグループでつながり、交流や投票をしながら進める新しいアクティブラーニング講義です。 (教育関係の方向けコメント) この講義で大切にしているアクティブラーニングのポイントは5つです。 ・誰でも理解できるストーリーで自分ごと化を促進する ・ちょこまかLINE投票、ペアトークを入れて参加感を生む ・動画、アニメ、コメントシートで絶えず脳を刺激する ・コメントシート評価を公開し、毎回フィードバックする ・復習、今日のまとめを入れて知識の定着を図る 通期の講義にもかかわらず、LINEグループは320名を超えました。みんなの期待に応えるべく、毎回心をこめてお話しします。これから一年、みんな、よろしくね。 「企業経営とトップマネジメント」講義は こちら 01. 楽しみながら経営を学ぼう 2018年4月12日 「企業経営とトップマネジメント」第1回 オリエンテーション
講義初回のオリエンテーション。「学ぶ意味」「学び方」「学ぶ内容」を伝えます。 この講義は、唯一の通期クラスです。前期は過去から未来にいたるまで幅広い経営学を学び、後期は学生の組織の悩みをクラス全員で解決するリーダーシップ実習を行います。5月31日〜6月14日の三回は昨年に続き「CSVコンテスト」、外部講師を迎えて学生と企業のCSVコラボを考える場にします。 前期講義のポイントは「経営の過去、現在、未来」です。 ・始め四回は過去。経営史を「数字(マクロ)と心(ミクロ)、2つの視点」で追いかけます。 ・続く四回は今。「CSV」と「ソーシャルシフト」というキーワードをコアに実習します。 ・最後四回は未来。「ティール理論」を核として、多面的に未来の経営を考えます。 講義を通じて「なんだ、経営学ってめちゃ面白いじゃん」と思ってもらうのが目標です。 場所は300名はいる西二号館の大教室302号室で、2017年の受講者は165人です。大きなクラスになるほど学生との距離が離れ、学びや交流が薄まってしまうので、2018年は全面的に「LINEグループ」を活用したアクティブラーニング講義として設計し直します。 特に、後期の「リーダーシップ実習」は、クラス全体が緊密につながり、受講者全員で君たちが抱えるリアルな組織の悩みを解決する講座です。無味乾燥な大教室を、楽しく熱中できる学びの空間にいかに進化させるかが僕の課題。どうやって学生たちを驚かせようか。今からワクワクしながら作戦を考えてます。 「企業経営とトップマネジメント」講義は こちら 2018年度 学習院大学における斉藤徹の講義体系
早いもので、学習院大学で教壇に立ってからもう3回目の春を迎えました。講義スライドを制作する時間をつくるために、それまで好きだったお酒もきっぱりやめて、全力投球で授業に取り組んできた2年間。ようやく講義全体を体系づけることもでき、自分のなかで納得できるレベルになりました。 このプログ "JOIN THE DOTS" は、学習院大学における僕の講義をオープンにする試みです。ブログの主な目的は学生への講義内容のシェアですが、アカデミー界の方はもちろん、ビジネスパーソンの方も含めて、出典元のみ記載いたたければ、スライドを自由にご利用くださって結構です。 ちなみに、僕が受け持っている講義は、前期で週5コマ、後期で週3コマ。すべて90分授業。「経営入門演習」をのぞくと、高学年のみが受講できる「経営学特殊講義」という選択科目です。
すべての講義で、LINEグループをフル活用します。何百名も入る大教室でも、みんながLINEでつながり、投票したり、質問したり、発表したり、それに応えたりしながらコラボ学習するスタイル。2年間トライ&エラーを繰り返して、風変わりなアクティブラーニング空間を創り上げてきました。 特に大切にしているのは、学生一人ひとりと、人間としてリスペクトして向き合うこと。すべての学生には「何か困ったことがあれば、いつでもなんでも連絡ちょうだい」と伝えており、実際に数百人の学生たちとLINEでつながり、日常的に交流しています。 僕は客員教授なのでゼミは持てませんが、うれしいことに講義を受講した学生たちが自主的に集まりはじめ、2016年8月に「イノベーションチームdot」ができました。単位もつかないのに毎週2回の定例活動などが開かれるなど、驚くほど活発な学生組織です。今や50名を超え、なんと2017年5月には株式会社にもなりました。このdot活動は、僕にとっての生きがいです。これを読んだ学生でdotに興味ある人、いつでも僕に連絡ちょうだいねー。 それにしても、ブログ書くのはホントひさしぶり。毎日のように投稿していた「in the looop」を株式会社ループス・コミュニケーションズのオウンドメディアに移行して以来だから、個人では5年ぶりぐらいにオンラインで筆をとります。老骨にムチをうってもしょうがないので、無理をせず、自然体でいきたいと思っています。 これからどうぞよろしくお願いします。 |
著者ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。 アーカイブ
8月 2021
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