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落ち込むか、楽しむか、それが人生の分かれ道

6/3/2020

1 コメント

 
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​目標や計画を立てたときは気合い入ってたのに、思い通りにいかなくて、いつしか重荷になってきて、、、つらい、わたしってだめ、めちゃ落ち込む。みたいなこと、ありませんか?

プランを考えた直後は「成長してる自分」を想像して、めっちゃワクワクしてるんですよね。でも、結局「理想」と「現実」のギャップを埋められず、結局は自己嫌悪で終わってしまう。こんな悩みを抱える人は多いかもしれません。

経営学者のピーター・センゲは、経営学の名著『学習する組織』の中で「ビジョンこそ、組織や個人が進化するための推進エネルギーである」とし、ビジョンの大切さを説きました。

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絵で書くとこんな感じ。輪ゴムをはさんで、上がビジョン、下が現実。その間に引っ張りあう緊張状態(テンション)が生まれ、それが行動するためのエネルギーになる、という考え方です。
​

​「理想と現実のギャップ」があることは素晴らしいこと。なぜなら、そこに「自分を成長させてくれるヒントとエネルギー」がつまっているから。そのような緊張状態を創造的なエネルギー源としてポジティブに捉える態度を、センゲは「クリエイティブ・テンション」と表現しました。

でも、現実には、なかなかそうはいきませんよね。
相手があるような仕事だとなおさらです。

例えば、課長があなたに大切なイベントのリーダーをまかせたとしましょう。あなたは気合いをいれてチームの目標や計画を考え、メンバーとともにプロジェクトをはじめますが、すぐにいろいろな問題がおきてきます。

計画しても、メンバーが自発的に動いてくれない。
集客も予定通りにいってない。ガラガラかも。どうしよう。
やばい。このままだと大変なことになる。

こんな時、あなたならどんな気持ちになりますか? ほとんどの場合は「理想と現実のギャップ」にショックを受けて、感情的な態度をとってしまうのではないでしょうか。センゲは、そのような態度を「エモーショナル・テンション」と呼び、学習の妨げになると注意を喚起しました。

​例えば、こんな反応です。
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​物事がうまく行かない時に「エモーショナル・テンション」に落ち込むと、ほんとうにつらい精神状態になっていきます。僕もそうだし、誰しもが経験あることだと思います。

こんな時、わたしたちはどうすればいいのでしょう?

僕は、次の5つのステップで、この「エモーショナル・テンション」を「クリエイテイブ・テンション」に切り替えるよう心がけています。

① 自分の不機嫌さと、そのの原因に気がつく
この状態になると、仕事を離れても気分の切り替えができず、気持ちが塞いでしまうことが多い。ご飯食べても、人とあっても、なぜかブルーになったり、不機嫌になったり。そんな時の最初の一歩は「自分の不機嫌さ」に気がつくこと。そして、自分の心を内省して、無意識の中でうごめくイライラの原因「理想と現実のギャップ」を発見することです。

② 今の自分、今の状態を、そんまんまに受容すること 
イライラのことを見つけたら、次に自分に優しくなること。だって、今の自分や現実を直ちに変えることは、きっとお釈迦様でもできません。だから、無理に現実を変えようとは考えず「これがわたしだし、これが現実。今はこれでいいんだ」と、無条件に受容してあげる。そうすると自己否定がとまり、ちょっと気持ちが楽になります。

③ 結果ではなく「学習にこそ価値がある」と意味づけを変える
目の前にある現実と理想とのギャップは「学習するためのエネルギーであり、自己成長のためのチャンス」なんだと、現実をとらえ直してみる。「現実そのもの」ではなく「現実に対する「自分の中の意味づけ」を変えてみる。ここがターニングポイントです。

④ 今、目の前にあることに集中する
今の現実を学習のチャンスととらえたら、あとは 自分の持つ心理的エネルギーを100%、今に集中する。心のカメラのピントを、今この瞬間にぐっとフォーカスするようなイメージを持つといいと思います。すると、自然と「過去への後悔」と「未来への不安」という、自分を苦しめる悩みの素が頭の中から消えてゆき、ポジティブな気持ちが復活してきます。

⑤ 自分の持つ創造性を発揮する
ここではじめて、今まで自分がたどってきたプロセスを客観的に振り返り、未来をよりよくするヒントを探します。自己否定は、学習にはマイナス効果しかないのでご法度です。効果的なのは、同じ環境の友人がいると想像し、友人の相談にのるイメージを持つことです。(自分のことになるとだめになっちゃうメカニズムを「ソロモンのパラドックス」といいます。これはまた別の記事で) そこで学びのタネを発見したら、未来をつくるアクションをクリエイティブに考えてゆきます。自分の悩みを打ち明けて、チームの仲間に相談するのもいいでしょう。

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​このプロセスを体得できると、常に 自分の持つ潜在能力を100%活かす ことができるようになります。

​結果はどうでるかわからないけれど、少なくとも自分のできるベストの結果を出すことができるし、最高の成長を得られます。そして多くのケースでは、あなたのポジティブな態度に対して、まわりから称賛の目で見られるようになるでしょう。

これが「クリエイティブ・テンション」のつくりかたです。

これができると、ほんとうに人生が変わります。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

きっと、今日よりいい明日が待ってますよ😊
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【今日のまとめ】
1. 理想と現実のギャップは、自分自身を成長させる創造的なエネルギーである。
2. 感情的にならず、創造的な態度を身につけるられると、人生が大きく変わる。
3. そのためには、現実を変えようとせず、現実に対する意味づけを変えること。
4. そうすると、今に集中できて、今の自分にできるベストな結果を生み出せる。
5. 大切なのは学習と自己成長。結果はあとからついてくるので、気にしない。


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1 コメント
星野成昭
6/4/2020 20:47:18

私は現在30代ですが、20代の頃は理想と現実との間に落胆し本当によくネガティブなサイクルの連鎖に陥っておりました。ですので本記事を読みながら自分のことのようだと少し笑ってしまいました。現在は、同じ現実でも自分の解釈次第でどうとも思えるくらいには年齢を重ねたりあるいは他の人から学んできたかなと思います。良い学びをありがとうございます。

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    ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。

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